王の卵-ルチア・アンブロジア

ルチア・アンブロジア
一人称:わたし
二人称:貴方

デリンクォーラ帝国第一皇女。
そして同時に、魔王ルナ・エクリプスの転生体――“魔王の娘”とも呼ぶべき存在。
勇者パーティが瓦解した最大の要因であり、
同時に魔王軍六将が再興のために狙う、第二幕最大のキーパーソン。
勇者たちは彼女を「守るべきか」「討つべきか」
その一点で対立し、決裂した。

現在は帝国の中枢で厳重に保護されており、
皇帝の愛娘として何不自由なく育てられている。
だがその未来は未確定。

彼女が“人の王”として帝国を導くのか?
それとも“魔の王”として世界に災厄をもたらすのか。
その選択は、ガイウスたちの手に委ねられている。

性格

穏やかで物静か。感情の起伏は小さく、常に落ち着いた佇まいを崩さない。
言葉遣いは丁寧で、誰に対しても柔らかく接する。
だがその内面には、年齢に見合わない“理解の深さ”がある。

自分が何者であるか。
なぜ周囲が自分を守るのか。
なぜ争いが起きるのか。

すべてを朧げながら理解しており、
その上でなお“普通の少女として生きたい”という願いを抱いている。
争いを好まず、誰かが傷つく未来を避けようとするが、
その優しさは時に“どちらも選べない弱さ”にも繋がる。

しかし一度覚悟を決めたとき、彼女は自らの役割を受け入れるだけの器を持つ。

容姿

雪のように白い髪と、深い赤の瞳。
その色彩は人のものではなく、どこか“異質な血”を感じさせる。
肌は透き通るように白く、体温すら低く感じられるほど。
だが表情は柔らかく、幼さの残る顔立ちがその異質さを中和している。

その姿はしばしば「妖精」と形容され、
帝都の民からは親しみと畏れを込めて“兎姫”と呼ばれている。
白髪と赤眼、そして寒冷地の気候。
雪の中に佇む彼女は、まるで現実から切り離された存在のように映る。

服装

基本は白いブラウスに黒のジャンパースカートという簡素な装い。
皇女でありながら過度な装飾を避けた、控えめな服装を好む。
長手袋とニーソックスで肌の露出を抑え、
全体としては清潔感と規律を重視したスタイル。

その姿は“皇族”というよりも、
「守られるべき少女」という印象を強く与える。
だがそれは同時に“力を持つ存在であることを覆い隠す外殻”でもある。

本質

彼女はまだ“どちらでもない”。
人でもあり魔でもあり、王にもなり得て、災厄にもなり得る。
ゆえに彼女は常に「選ばれる存在」ではなく「選ばせる存在」
周囲の人間の選択を試し、その結果によって自らの未来が決定される。