深淵怪文書-五
アダるネオンきらめくアバドンの夜。ABSの巨大ビジョンに映るのは、またしても“例の”ニュース。「魔王軍六将・ユピテル、今夜も謎のアノマリーとホテルIN!?」街行く住民、勇者ズ、みんな顔が引きつる。ユピテル、あいつ最近またウワサされてんのよ。…
追放勇者・第三幕
追放勇者・外伝-2
星に祈りをガイウスは、その朝も変な姿勢でベッドから半分落ちていた。足はシーツに絡まり、片腕は床についたまま。身体の半分がベッドの外に投げ出されているのに、呼吸はやたらと深く。本人は幸せそうに寝息を立てている。筋肉質で大柄なせいで、必ず体のど…
追放勇者・第三幕
深淵怪文書-四
竹下CHOCOLATE黙示録深淵アバドン――その中心部、ネオンとデータの海が混ざり合う中央エリア。人はそこを「電脳の雨都」と呼ぶが、裏の通称はもっと簡潔だ。“顔が良くなる街”。普段はスラムの悪ガキ代表・サタヌスも、ここに足を踏み入れた瞬間だ…
追放勇者・第三幕
深淵怪文書-参
怪文書-ユピテル・和太鼓で来る説古来より、我が国において雷は太鼓と結び付けられてきた。雷鳴が轟くとき、大地は震え、空は裂け。民は頭上を仰いで「雷神様のお通りじゃ」と祈りを捧げたという。雷太鼓——三つ巴を描いた神具が象徴するその存在。かつては…
追放勇者・第三幕
深淵怪文書-弐
社長、ろくろ回してる説北エリアの聖地――ハスタードーナツ本店。カウンター席には勇者ズがズラリ。そして、目の前には「黒髪・金眼・褐色肌」の少女。誰がどう見ても可愛い。だが勇者ズは、もう完全に悟っていた。黒髪×金目×褐色=“あいつ(アンラ・マン…
追放勇者・第三幕
深淵怪文書
ガイウスはママかもしれないアバドン・なかよしハイツの薄汚れたリビングで。またいつものように今日も飯がまずい!と、末っ子サタヌスの叫び声が響いていた。だがその日、彼が口にしたのは、いつもより数段、いや数階層下の、地獄じみたワードだった。「待て…
追放勇者・第三幕