エレボス

「プルトよ、お前の空いた手は何をしていた?」
エレボス・スキア
Erebos.Skia

一人称・「俺」
二人称・「貴様」「お前」等、高圧的
年齢・不明
属性 闇
趣味・他人の不幸話を聞くこと
好きなもの・静かな夜/他人の不幸話
嫌いなもの・穏やかな暮らし

暗殺教団教祖にしてプルトの師匠兼義父であるマスターアサシン。
長髪の男に見えるが、ローブに隠された姿は所々が腐り落ちている
その見た目の醜さから人間や亜人から迫害を受け、教団を立ち上げて暗殺を生業としてきたが
ある日プルトと出会い、名もなき戦災孤児だった彼女に暗殺術を伝授した。

しかしそれはあくまで自分の為であり、 プルトに「死」というモノを教える為に教えたに過ぎない。
その為、彼の元で修行する者は全員死んだがプルトのみ生き残り
…というかエレボスを殺し、エレボスに次ぐ
「マスターアサシン」として暗殺教団トップの座に就いた。

物語が始まる大分前に没しているが「プルトの師匠」にして
暗殺教団の教祖様ということで、亡き後でもその存在は教団にとって重要であり、
信者達からは尊敬の念を集めている。

容姿

プルトより更に色が濃い、最早黒すぎて光沢がない黒髪を長く伸ばしている。
服装はプルトと共通の「マスターアサシンローブ」

その見た目は禍々しく、一目で見て「人間ではない」と理解できるが
同時に「美しく艶のある黒髪」と「どこか気品を感じさせる顔立ち」から、
性格に目をつぶれば気品と美しさを兼ね備えたイケメン。
通称宝塚或いはアルフィー、ぱっと見じゃ女性に見えるほどの毛髪量を持つ。

しかしやはり見た者を不安がらせるような禍々しさも併せ持っており、
「陰湿で嫉妬心が強く、加虐趣味かつ他者の不幸話が大好物なロクデナシ」
という印象を拭い去ることは叶わない。

性格

「プルトそっくり」と評される、陰湿で嫉妬心が強い性格。
あらゆる方法で人を傷つけ、その様を楽しむという加虐性をもち
「他者の不幸話」を啜るように聞くのが趣味。
周囲からプルトのお父さん扱いされることに憤慨する一方で、
愛弟子を「娘」として可愛がっており、
プルトが「エレボス様」と自分を呼び慕う姿を周囲に見せつけることで優越感に浸る。
まあつまりプルトをもっと扱いづらくしたのがエレボスだ

自分の人間性が腐ってることと、アサシンの長として
多くの怨みを買っているという意識から
「布団の上で穏やかに死ぬなどマスターアサシンの死に方ではない」という自覚があり、
また暗殺教団が「教団を隠れ蓑にした暗殺者の養成機関」という側面もある事から、
プルトに自分が持つ全ての技術と知識を叩き込み
「マスターアサシン」として育て上げ、 教団をより大きく、
そして強固なモノにしようと目論んでいる。

その為には手段を選ばず、プルトが自分を超える暗殺者に成長するよう教育し続け、
その過程で「自分が育てた暗殺者が自分を超える」ことを夢見ている。

ツンデレ疑惑があり「おいプルトぉ!」と
愛弟子を荒々しく呼びつけながら、内心では「プルトが俺を殺す日が楽しみだ」と期待している。
死生観がイカれており「死」という概念に対する畏怖や敬意が一切ない。
その為、自分の死は「教団の更なる発展の為」に
必要だと考えているし、 プルトが自分を殺しに来る日を待ちわびている。
また、教団を「暗殺者の養成機関」として存続させる為なら
どんな手段も厭わず、 その過程で多くの人間や亜人を殺してきたが、
その事に対して罪悪感などは一切なく「それが俺の仕事だからなぁ!」とむしろ誇りに思っている。
また、教団の「死」は「暗殺者としての死」ではなく
「教団を隠れ蓑にした暗殺者の養成機関としての『死』」である為、
プルトが自分を殺しに来る日を待ちわびている。

そして、自分の死がプルトにとって「師を超える弟子の誕生」
という最高の死に方であり、同時に「自分が育てた弟子に殺されること」を夢見ている。
要するに、エレボスは「自分が死ぬこと」と
「自分の死が弟子の成長に繋がること」に至上の喜びを感じているのだ。
結果エレボスご存命の際は妙にシュールな師弟喧嘩が日常茶飯事だった。

しかしそんな日々も長くは続かず……
エレボスはついに肉体が限界を迎え寝たきりになる。
プルトはエレボスの「老衰死などマスターアサシンの死ではない」
という言葉を聞き入れ今までの何処か遊んでいるものでない、本気の介錯を行った。
最期に口にしたのは「見事だ…プルト」という一言だったそう。
彼が本気で弟子を褒めたのはこれが最初で最後。
そして彼の死後、教団最高指導者はプルトが次ぐこととなった

「威勢がいいな?老いぼれ一人殺せんで何が復讐か!」
戦闘能力

その実力はプルトの師匠に相応しいもの。
「マスターアサシン」という暗殺教団の
最高位に位置するだけあって、その強さは折り紙付きであり。
「無刀」と称される、手だけで繰り出される神速の技は視認すら困難。

教団を隠れ蓑にした暗殺者の養成機関としての在り方から
「暗殺術」だけでなく「毒や暗器の扱い」も得意であり、
あらゆる手を以て殺しに来る容赦のなさも彼が恐れられる所以。
また「復讐に燃えるやつが好き」という理由で、
わざとターゲットでなく親しいものや「巻き込まれた一般人」を襲い
復讐の芽を植え付けてから殺すという悪辣極まりない行為も辞さない。

エレボスは暗殺対象の殺害だけでなく、ターゲットに「絶望を与える事」にも拘っており。
その為には手段を選ばない所があり、ターゲットの家族を「エレボス様」と慕うよう洗脳したり、恋人や婚約者を目の前で奪ってから惨殺したり、 と残虐の限りを尽くす。
その為、その悪辣さから教団内でも「エレボス」は恐れられており、 プルトが教団最高指導者に坐してからもその認識は変わらない。
しかしまあプルトはそんなトコも尊敬しているらしく「私が心から尊敬しているのはエレボス様だけ」と断言している。

弱点は老い。時折咳き込んだり、体力や身体能力も全盛期より大幅に衰えている。
というか今もローブによる魔力補強で立ってるようなもんで、
ローブを脱ぐと杖が無ければ歩けないレベル。
その為、長時間の戦闘は出来ないし、全盛期程のキレのある動きもできない。
しかしそれでも他の暗殺者達からすれば化け物でしかなく
「死にかけと侮ったやつから殺される」とまで言われる。

「百年早ェわ、大うつけがぁ!!」
Skill
暗殺剣・ 影

プルトと共通、腕のジャマダハルを目で追えぬ速度で突き出す。
弟子とモーションも速度もほとんど同じだが、
エレボスはより容赦なく急所を狙ってくるので威力は更に上。

暗殺剣・無刀

「影」と対になる、手だけで繰り出される神速の技。
その速度は視認すら不可能で「無刀」の異名の通り、刃をもたぬ拳がそのまま刃となる。

仕込針

暗殺教団教祖としてあらゆる毒に精通しており、極細の針に神経毒を仕込んでいる。
投擲精度も極めて正確、ヘタな銃より速く正確に撃ち込む。

「ま、待て。こんな死にぞこないを追い詰め楽しいか!?」
演技

エレボスのえげつない所はその卑劣さにあり。
朽ちた身体も「相手の油断を誘う為」だけに利用している節がある。
「自分は暗殺者に狙われる理由などない善良な人間です」
という演技をすることで 相手からの油断や隙を誘い、そこを突く。
「相手の弱点を見抜く」ことにも長けており、 相手がどういった人物か見抜き
「最も効果的な殺しかた」を瞬時に判断し実行する。

慈悲

無能なアサシンに対し処刑として行うことで有名、神速の手刀で首を刎ねる。
「慈悲」の名通り、エレボスの技で唯一激痛を伴わない殺し方である。
苦しめ殺す事に特化したジャマダハルではなく手刀で首を刎ねている辺り、
彼なりの門下生への愛情表現なのかもしれない。

死神の鎌

ジャマダハルを変形させ、大鎌に変えて振るう。
「影」の速度と威力を上乗せしたその一撃は、 大岩すら両断する破壊力を持つ。
「死神」の名通り、死そのものを体現したような技であり、エレボスの真骨頂と言える。

蟲毒の袖

袖から蟲型魔獣を召喚し、使役する。
蟲型の魔獣は「毒」を持っており、それを媒介にエレボスの魔力が増幅される。
「蟲毒」の名通り、蟲型の魔獣と操る者の魔力を混ぜ合わせている為か
蟲型の魔獣は通常の個体より強力で、その数は10や20ではきかず圧倒的な物量で押し潰す。
何より、とてつもなくキモい。
虫嫌いには堪え難い光景だろう。

「死に踊る、グランギニョル」
「最期に見んのは俺の顔……最高だろ?」
「あばよ」
奥義 殺人遊戯・グランギニョル

プルトと共通の技にして、マスターアサシンのみが引き継げる一子相伝の奥義。
ボロボロの劇場のような空間に引き摺り込み、両腕にジャマダハルを装着。
見得を切るようにポーズを取った後
一瞬で間を詰めてジャマダハルを高速で突き出す。
「殺人遊戯」の名の通り、その技は相手を死に至らしめるまで止まらない。
「グランギニョル」とはかつてフランスで行われた、グロテスクかつ滑稽な大衆劇。

この技はそんな「グランギニョル」を体現したものらしく、
相手の首を刎ねる瞬間まで「最高に面白いショー」を演じ続けるのだ。