深淵
深淵は世界の外側に無限に広がる、“無属性”の魔力と混沌が渦巻く超巨大異界。
あらゆる異世界の“隣人”であり、世界は深淵に浮かぶシャボン玉のひとつに過ぎない。
善悪・光闇・正邪など全ての価値観が交錯し、明確な“区切り”が存在しない領域。
通常の手段では入れず、世界側の“境界”が薄れるか、深淵から“干渉”されてのみ繋がる。
長期滞在は神ですら危険で、最終的には全ての存在が“深淵”に還る運命を持つ。
境界が消滅すれば、世界の内と外が混ざり、記憶・物理法則・自我までもが曖昧化する。
世界の崩壊や“終わりの荒野”も深淵の流入で起き、住民は幻覚と地獄を彷徨い溶けていく。
“深淵に呑まれた”残骸=アバドンは、世界の名残が漂着し混ざり合うカオス都市となる。
「深淵を覗く者は、深淵にも覗かれる」――のぞき穴や異界現象は日常的に発生。
だがこの混沌の先にだけ、新たな物語や“世界の生まれ変わり”が訪れる。
境界消滅-世界の死
世界と世界の“区切り”そのものが完全に失われる現象。
現実・異界・夢・記憶・死後――あらゆるレイヤーが混じり合い始める。
「こちら」と「あちら」の区別が溶け、住民も土地も正体不明に変質。
昼も夜も曖昧となり、歴史・未来・個人の境界までバグる。
言葉・物理法則・アイデンティティすら曖昧に――記憶喪失や人格崩壊が日常化。
あらゆる“物語”や“人生”が交差・融合・無限分岐していく。
最終的には「死の定義」も崩壊し、“生きているのか”すら分からなくなる。
“正しさ”も“罪”も“希望”も全て消滅し、“ただ存在だけ”が残る世界。
だが、その“終わり”の先にだけ、本当の選択や新生が可能になる。
天使の真の使命-境界の守護者
天使は“あらゆる次元・世界”に遍在する超越存在。
彼らの最大の使命は、“境界消滅”の要因を断つこと。
特に“崩壊の序曲”=のぞき穴(異界への窓)を封じるのが最優先任務。
必要とあらば“悪魔以上の非情さ”で、情や同情を切り捨てて行動する。
これは“世界の死”=多次元の終焉を防ぐための、究極の合理主義に基づく。
同時に、知的生命体(人間含む)を深淵の侵食から守る“保護者”でもある。
そのため、多くの天使は本来“善良”で誠実な人格を持つ。
“救済”と“殲滅”という二律背反の役割を同時に背負わされている。
感情を排した“天の掟”のもと、どの世界でも淡々と任務を遂行する。
しかし内心では、使命と情との間で苦悩し続ける天使も少なくない。
アバドン
深淵に漂着した人々が流れ着く、深淵に呑まれ消滅した世界の残骸が集まってできた次元。
世界の残骸が集まった「廃材アート」のような状態になっているため内部は非常にカオス。
混沌そのもの、というべき景色だが「元いた世界を失った」同族意識からか
住民たちは協力しあい生活基盤を整えている、住めば都とはよく言ったものだ。
南エリア
なかよしバザールを中心に、住民と勇者ズが混ざり合う最も“暮らし”のある街。
ディープスコは“欲望地獄”なコストコ型スーパー、日常品も記憶も命がけ。
パン・ド・クレイジーでは、パンが威嚇し叫び、客はトングで制圧して袋詰め。
DoCo一幡屋のカレーは泥と幻覚と魔力スパイスで、食べるほど帰れなくなる。
ラビットマートは異界仕様コンビニ、アノまん・アノあげくんが住民のソウルフード。
オグシール美容室は四本腕×魔力調律、住民と勇者ズの恋バナ拠点でもある。
干物屋・海境屋では三つ目イカや浮遊干物が並び、地酒は飲むと夢遊病。
住人もモブも全員クセ強なのに、隣人愛や日常会話が“人間らしさ”MAX。
勇者ズもここで初めて“根を張る”ことに成功し、“異界の家族”を得る。
アバドン随一ののどかさと、異界一の“狂気的日常”が共存する魔窟。
北エリア
血とゴシック建築が支配する黙示の大聖堂が中心地。
住民の9割が“推し活”ガチ勢の邪教信徒。
三大司教が“演出バトル”を繰り広げ、宗派争いは演目化。
アノマリー・ブラッドによる献血イベントが日常化し。
“目玉ちゃん”ウインク会&スタンプラリーが大盛況。
市内ポスターは「血吸うぞオイ」など狂気のSNS風。
信仰と狂気と善意が混ざり合う、“地獄のディズニーランド”。
住民は親切だが、全てが“邪神推し”の布石。
正気を削られた者ほど“楽しくなっていく”逆ホラー空間。
東エリア
“深淵のルーヴル”ことイセカイ美術館が街の中心、外観から異様な存在感。
入場者は“記憶の一部”を預けて鑑賞する、精神を削る芸術体験。
展示作品は崩壊世界や記憶干渉アート、観るだけで影響を受ける呪物だらけ。
AIナビや学芸員は笑顔で案内するが、内心は感情ゼロの狂気。
観客参加型イベントでは絵の中に取り込まれ、元に戻れなくなるリスクも。
神が自分の終焉絵画の前で“沈黙の哀悼”を続けるエリアあり。
ライブペイントする邪神が、リアルタイムで世界を崩壊させる。
“美”と“終焉”が等価な美学が支配、モブすら美しければ何でも許される理屈。
あらゆる意味で“美しすぎるがゆえに狂っている”アバドン最凶の芸術区。
西エリア
「境界の門」は全ての来訪者が通る、絶望の入口にして唯一の出口。
地面も空も“血肉”と異形に覆われた、深淵由来の激グロ景観。
迷路状のアノマリー横丁には屋台グルメがひしめくカオス食街。
店主も客も“アノマリー”化した異形ばかりだが、接客はプロ級。
メニューは“記憶”や“魂”を味付けにした危険グルメばかり。
貨幣は使われず、アーカム(感情エネルギー)で実質無料。
「食べたら帰れなくなる」系黄泉グルメ体験が名物。
廃墟には「のぞき穴」ギャラリーがあり、住民が行列する異常風景。
ごく稀に“天の目”出現で、見た者は精神的に尊死・バグるのが日常。
最悪の地獄に見えて、いつしか“もう一度訪れたくなる”魔窟。
中央エリア
全エリアの接点にして、最も“深淵の現実”が凝縮した摩天楼スラム都市。
ホテル、バー、XXX、闇市、薬局……欲望と情報が溢れる夜のネオン街。
住民は異界出身の“流れ者”や“アノマリー”、勇者ズも素性を隠せば馴染める。
裏路地の監視カメラ・電脳掲示板が全ての動きを“誰か”に見せている。
合法も違法も曖昧、金とアーカム(感情)が同時に流通する唯一の商業圏。
各エリアの実力者や情報屋が集う、陰謀・抗争・交渉の舞台となる。
“ブレードランナー”や“攻殻”風の異能バトル&追跡劇が日常的に発生。
勇者ズの運命や深淵の“本筋シナリオ”は必ずここに交差・回帰する。
一歩間違えれば即転落、だが“生き抜く知恵”と“絆”が最も強く求められる地。
狂気と人間味、絶望と希望がネオンと雨に滲む、深淵のメインステージ。
終わりの荒野
アバドン外縁、東西南北どこからでも続いている“世界の終わったあと”の土地。
地平線は歪んでおり、空があるのかも曖昧。
人工物と自然の境界が完全に溶け合い、瓦礫、砂、骨、錆、光、血痕、
ビニール傘など、何もかもが無秩序に散らばっている。
アバドンすら「秩序だった都市」に見えるほど、終末の風が吹く地。
「のぞき穴」が最も発生しやすいエリアでもあり、外界に興味津々の住民(ノゾラー)に大人気。
のぞき穴
世界と世界の壁に開いた、最凶の多次元ポータル。
外界(人間側)の“ノゾラー”たちには“未知を覗く快楽”の聖地として愛される。
だが内界(異界・アバドン)からは“世界崩壊の序曲”として恐れられる存在。
穴の向こうには、異界・終焉世界・失われた記憶など、何が見えるかは日替わり。
時に“天の目”や“神”そのものが覗き返してくるため、覗いた者の精神が壊れることも。
住民たちは“のぞき体験”を語り合い、行列や自撮り、尊死報告まで日常化している。
だが、のぞき穴が増えるほど世界の境界が緩み、現実そのものが歪み始める。
天使・守護者たちはのぞき穴封印を最重要任務とするが、完全封鎖は困難。
「覗いた者が“戻れなくなる”」「二度と同じ自分に戻れない」という都市伝説多数。
“未知への欲望”と“世界の死”――その両極が交差する、究極の危険スポット。
