終末どうぶつアフターライフ - 3/4

復活種

アユ──いやお前、清流専用だろ!?

どう考えても世紀末世界では生きられないと予想された鮎。
人間が管理破棄したことで、自然浄化によりまさかの復活!!
だが鮎を狙うのは人間だけじゃない。
熊やカラスも鮎が大好物 壮絶な争奪戦を掻い潜れ

うなぎ-誰だよ絶滅するって言ったやつ!?

「守らなきゃ」「食べなきゃ」「文化だから」
そういう人類側の義務感と年中行事ノルマが全部吹き飛んだ結果、
うなぎはただの「うまい魚」に戻った。

とはいえ——世紀末でも、うなぎは美味い。
築地エリアの蒲焼屋は
「今日はちょっと元気出したい」
「寒い」「怪我した」「なんか負けた」
そんな理由で立ち寄られる回復スポットになっている。
「絶滅しなかった理由?人間が黙ったからだよ」

ナメクジ-雨とマナで、ゆめかわ進化中

地上でも普通に見かけるナメクジ。
だが、色欲界の過剰なマナ濃度と湿気を帯びた空気に長く晒された結果、
彼らは少しずつ“別物”になりつつある。

外見はもはやナメクジというよりウミウシに近い。
身体は半透明で、ゆめかわカラー、パステル調、
ピンクから紫へのなめらかなグラデーション。
光を受けると、ぬめりが宝石のように反射する。

「ナメクジ=キモい」という固定観念を持っていると脳がバグる。

サル-ゴミ山のファッションリーダー

人間界でさえ“しぶとさ”はトップクラスだったサルたち。
だが真の進化は、魔界――とくに強欲界で爆発した。
この地のサルは、ただの生存者じゃない。
廃棄デブリの山を、器用な手足と抜群の運動神経で
ときには人間や魔族の残飯、価値ある“お宝”まで軽々と奪い去る。

だが、このサルの“本当の強さ”は、それだけじゃない――
彼らは世紀末都市のファッションリーダーでもある。
“盗んだものだけでどこまでカッコよくキメるか”の勝負。
誰よりも自由奔放に、誰よりも強欲に、誰よりもオシャレに生きる。
ゴミ山の頂点からパイプ伝いに降りてきては「ファッションの最前線」を見せつけ。
時に人間や魔族の“推しブロマイド”までひったくっていく
それが強欲界名物――「ゴミ山のファッションリーダー」だ!

ナマケモノ-怠惰界で「やる気ゼロ」に昼寝中

地上世界では、環境変化と森林の消失によって。
とうに絶滅したとされていた生き物、ナマケモノ。
変化と競争を強いられる地上では、あまりにも時代遅れで、あまりにも不器用だった。

だが――魔界・怠惰界では話が違った。
「怠ける」という性質そのものが最適解になる。
働きすぎないこと。急がないこと。今この瞬間に“快”を見つけること。
その価値観に、ナマケモノはあまりにも噛み合いすぎていた。

時には、昼寝に夢中になりすぎて、枝から落ちてしまう個体もいる。
だが誰も慌てない。誰も責めない。「まぁ仕方ないな」と呟くだけだ。
けれど、そこには確かに“幸福”がある。
怠惰界の――ゆるすぎる幸せのかたちだ。

ラクーン-暴れん坊、そして吉兆

食べ物をかっさらう暴れん坊にして。
「追いかければ必ずいいことがある」と 言われる、小憎らしいマスコット。
ヴェルズロートでは「ラクーンチャレンジ」と言われる。
ラクーンを一度も見失わず追いかける企画があるが、難易度激高。
そのぶんつかみ取るものは激レア食材ばかり。

カースゴート-山の王者

ヤギの異界進化種。魔界で最も“禍々しいシルエット”を持つ山岳獣。
角が悪魔的に大きく枝分かれし、全身は黒い岩のような装甲で覆われる。
目が紅く、立ち姿は“魔界の王者”級だが――本人(本獣)はいたってのんびり。
「高いとこ最高」が信条で、火口や断崖の端っこに普通に立っている。

火山の噴火にも、山の崩落にも全然動じない。
魔界において「生きる余裕」こそが真の王者の証…
カースゴートは今日も、火山をバックにのんびりと仁王立ちしている。

蝙蝠(バット)-“永遠の宵闇を舞う者たち”

古来より、悪魔や吸血鬼、そして夜そのものの象徴とされてきたコウモリ。
この魔界では、最下層“傲慢界”におけるシンボルアニマルとして、
黄金色の皮膜をなびかせ、常に宵闇と共に生きている。

ここ傲慢界の夜は決して明けない。
煌びやかな噴水広場、大聖堂の尖塔、荘厳な街並みを背景に、
音もなく群れを成して飛び交うコウモリたちの姿は、
まるでこの世界の闇に“王家の血統”を刻み込むかのよう――

コウモリたちは“闇の貴族”たちの誇りであり、
その舞う姿は畏怖と尊敬の対象。
「黄金バット」などと軽口を叩くと、
周囲の闇の住人たちからガチの冷たい目線が飛んでくるので注意!

鷹(タカ)-空の王者は魔界に羽ばたく。

かつて人間界の頂点捕食者だったタカ。
食物連鎖の崩壊と大災害で“空の王者”は地上から姿を消し、
空は静寂に包まれ、その強さも美しさも「伝説」となった。

だが王者は滅びなかった。
異界・魔界の空にて、タカはふたたび頂点捕食者として蘇る。
タカ使い=鷹匠もまた、魔界では自然発生的に復活。
彼らは“空の目”として小鬼(ゴブリン)や危険な怪異の巣を見抜き、
街や城塞を守るために日々天空を巡回する。

なかでも、ベリアルの使役するタカは特別だ。
彼自身は「視界に難がある」と噂されるが、
この鷹は彼の代わりに世界を見渡し「王の目」として畏れられる。
その鋭い目が見ている限り“闇討ち”は通用しない、とさえ言われている。