Town-街 - 1/2

“そこ”はもう東京ではない-ロストサイド

グラットンバレー(旧日本)内の特異都市圏で、旧・東京圏にあたる再構築型メガスラム!
大災害以前は“世界最大級の首都”、政治・経済・文化のすべての中心地。
大災害後、三重首都圏爆心地と呼ばれるほどの壊滅→以降はスラム・魔族の遊撃区化。
一部の高層ビルや地下施設が形を残し、逆にそれがシェルターや砦に転用されてる

港区は、崩れかけたタワマン群の影にアパート・バラックが密集する、再生不可能な再生エリア
高度な瓦礫建築や異世界素材建築が並び、“現代”と“魔界”がカオスに融合した景観に。
DAWSON支店や魔法薬局、闇医者、ゾンビパブなど施設の再利用センスが異常に高い
魔王軍六将の何人かはこのロストサイドで“再就職”状態、表社会に潜伏中。

街の広場や廃駅跡では闇市・ライブ・魔界式ファッションショーなど盛んに行われてる。
かつてのキラキラ港区は核と一緒に消し飛んだ──でも、今の港区も案外キラキラしてる。
終末でも“ここなら何か起きる”という期待があり、なぜか住みやすい魔都として定着中。

■ランドマーク・名所

レッドデビル(旧・東京タワー)

禍々しく赤黒く発光する東京の残響。
「東京の赤い悪魔」としてレイスに愛されている。
悪魔たちの集会地にもなっており、崩壊美の象徴。

おばけ百貨店(旧・伊勢丹)

夜になると亡霊客で溢れかえる“死者向けのバーゲン会場”。
自動アナウンスが今も流れ続けている。
強欲の霊やワゴンセール系怪異が出没。

アンダーワールド・ステーション(旧・新宿駅)

地上は崩壊、地下に魔界市場と違法クリニックが密集する迷宮都市。
“終電ゾンビ”や“帰れない客”の伝説あり。
新宿最大の交渉地帯でもある。

スクランブル神殿(旧・渋谷交差点)

信号無視が儀式と化したカルト的交差点。
“渡れたら願いが叶う”という都市伝説が生まれている。
爆音スピーカーで呪詛を垂れ流す祭壇あり。

ジャンクゾーン(旧・秋葉原)

CPUを神として祀る狂信的サイバー宗教区。
電子ゴミの山がそのまま神殿と化している。
地下には“起動しっぱなしの神”が眠るとされる。

ゴモラ・ザ・タワー(旧・都庁)

ユピテルの支配拠点にして「公開処刑の聖所」。
罪人は高層階からの“落下式”で裁かれる。
頂上からは雷撃と断末魔が定期的に響く。

港区残影荘(旧・高級タワマン群エリア)

かつての栄華の象徴、今はサバイバーと勇者ズの溜まり場。
グラットン荘など魔改造アパートが密集。
“家賃はゾンビの死体で払う”という噂も。

トーキョー・エンブレム(旧・スカイツリー)

倒壊寸前の電波塔跡。夜になると異界の光が灯る。
空中魔術師や監視者たちの隠れ拠点。
魔法の送信装置としても不安定に稼働中。

音楽で決着をつけろ-ダーティフリー。

旧・横浜市が大災害後に音楽とマフィア文化で再誕した港湾都市
文字通り「汚れた自由」の名を冠し、正義も秩序もぶっ壊れたが、魂の自由だけは生きてる街。
町全体がライブステージや酒場、闇市に改造されており、夜な夜な即興演奏と銃撃が響く

音楽と抗争が共存する奇跡の街で、マフィアがバンドを持ち、バンドが抗争を起こすのが常識。
街の象徴は赤錆びたコンテナ街と海に浮かぶライブハウス「ベイ・ノイズ」。
銃声・ドラム・爆音ベースが混ざりあう夜は、殺しとパーティの境界線が消える

マフィアの元締め「マダム・リフ」は年齢不詳の絶世美女で、伝説的歌姫でもある。
彼女は「大災害をこの目で見た」と囁かれ、いまだ現役で“歌いながら撃つ”女傑。

ダーティフリー最大のルールは「殺すならリズムに乗れ」。
街の通貨は音楽・酒・弾薬・コネクションで構成され、金は信用されない
一部の港は魔界と接続しており、“音を媒介にした召喚術”が密かに使われている。
勇者ズや六将が足を踏み入れると漏れなくセッションに巻き込まれる

地元民は「うるさい夜が一番安全」と言い切る。沈黙=誰かが死んだ合図。
ダンスホールでスラムの子供が歌う曲が、次の抗争の合図になることも。
終末に咲いた危険なジャズと火薬の花、それがダーティフリーの今を生きる流儀。

■ランドマーク・名所

フリーダム・ステージ(旧・コスモワールド観覧車跡)

倒壊しかけの観覧車をバックに、今も開かれる伝説の野外ライブスペース。
演奏中に崩落するのが名物で「音楽と命のスリル」が売り。
“最期のステージ”を夢見る演奏者が集まる狂気の聖地。

首都高 北西線・崩落セクション

元・横浜北西線。崩れた高架が音響拡散に最適なリバーブ空間になり、
今や“ドラムバトルの聖域”としてギャングの抗争ステージに利用されている。
特にカチコミ中に音が鳴り響く“マッドトンネル”は観客付きライブ抗争の名所。

レッド・ドッグ・ドック(旧・大黒ふ頭)

倉庫群の合間にあるギャング専用バー兼違法取引の中継基地。
“吠える犬(=マフィアの新人)”が一度は通される通過儀礼の場。
看板犬(改造種)が生き残った客だけを送り出すと噂。

沈むステージ(旧・山下埠頭フェリー乗り場)

フェリー残骸の上に組まれた半沈みライブ会場。
演奏クライマックスで海に沈むことで評価が爆上がりする。
過去、ヴィヌスがここで“幻雷オペラ”を歌いながら落水→伝説化。

フラッシュ・アヴェニュー(旧・元町商店街)

ネオンサインと爆発魔法のミックスが日常なストリート。
即興バトルライブや、爆音広告、無許可路上演奏が常態化。
強いビートに“乗れない”者は即スラム送り、という音律の掟あり。

ブラックノイズ・プラント(旧・磯子火力発電所)

ダーティフリー全域のライブ用電力と爆音信号を司る、中枢発電所にして狂気のライブハウス。
建物全体がスピーカー化されており、アンプからは断末魔・ギター・雷撃音が交錯して鳴る。
高さ200mの煙突で「歌い切れば世界的スター」という都市伝説がある。

ストラスが無名時代(通称・青虫ちゃん)、ここでヤケクソ熱唱したそう。

いつか帰る所-プレーンビレッジ

グラットンバレーの外れ、静かな緑に包まれた隠れ里。
正体は「大災害で墜落した旅客機の上層」が自然に飲まれて誕生した集落。
墜落の衝撃でほぼ即死した中、生き残った者たちがここを拠点に。
飛行機のキャビンや貨物室が家や倉庫に再利用されている。

周囲は草花と苔に覆われ、見た目はまるで森に埋もれたエコ村。
メーデンの出身地でもあり、彼女は「眠っていた少女」として伝説に。
実際には、コールドスリープ状態だったメーデンを、村の人々が守り続けていた。
彼女の目覚めは「希望の再来」とされ、一種の聖女扱いを受けている。

他のエリアと比べても戦闘・騒乱が極端に少なく、老若男女が暮らす平和な空間。
電気は風力と小規模ソーラーで自給、食料は菜園&採集によるサステナ暮らし。
他都市のハンターたちからは「オアシス村」と呼ばれ、保養地的な扱い。
荒野を旅する詩人や芸術家がひっそり住みつくことも多い。
時折「墜落機の亡霊」が夜に現れるという怪談もあるが、特に害はなし。

年に一度だけ、集落総出の「目覚めの祝祭」が開かれる(メーデンは恥ずかしがる)。
荒野の中で「癒し」「希望」「始まり」を象徴する、数少ない“善意の場所”。

誰もが一度は海に落ちる-ルート・ナギサ

海に沈んだ沿岸都市の高層部や高速道SA跡が浮き島化して残った海上スラムシティ。
正式には旧・ポセイダル・マリンシステム社の上層部を含む、沈まなかった建築群。
高速道路の高架、サービスエリア、レストストップなどがそのまま流用。
残された道路標識やネオンサインが廃墟都市感+ネオ風情を演出している。

海底にはポセイダル社の本社ビルがそのまま沈んでおり、“水中ダンジョン”化。
水中には“夢の国”と呼ばれる廃テーマパークや巨大ショッピングモールの残骸も点在。

表面はオシャレな水上マーケットが整備されてるが、裏は密輸・海賊の温床。
水魔法使い・泳ぎ特化の種族には最高の楽園だが、陸民にとっては酔う・濡れる・沈む地獄。
海上バス、空飛ぶボート、背負い型水中バイクなど、変な乗り物文化が発達している。
上空から見ると、海に文字が浮かぶような都市構造をしており、地図と実際の構造が一致しない。

魔界ゲートが一部海底に接続しており、時折“深海の悪魔”が浮上してくる事件も。
ネプトゥヌスが気に入って半分別荘にしており、シーグラスアート展覧会がたまに開かれる。
見た目は観光地、実態は魔界&人間の腐敗水上シティ─それがルート・ナギサ!

■ランドマーク・名所

  • 「スカイS.A.」(旧・高速道路サービスエリア)
     屋上部分が町の中心部、仮設小屋や市場・情報屋が集まる

  • 「ブルーフラッグ・ビル」
     もっとも高いビル。屋上には“町長”と呼ばれる古参が住む

  • 「ドラムカンブリッジ」
     名物の廃材橋。とにかく滑る・揺れる・途中で落ちる!
     “ドラム缶耐久レース”が祭りイベント

  • 「フローティングバー」
     夜になると屋上で屋台バーやライブハウスが開店、夜景と潮騒が売り

  • 「沈没パーキング」
     水面下に見える旧パーキングエリア。水面に浮いた車を回収・解体してパーツ再利用

楽園、そして監獄-フォルトゥナ

グラットンバレーでも非常に珍しい「宗教統制型の聖域都市」
「奇跡的に崩壊を免れた街」として知られ、外観も内装も大災害前のまま保存されている。
見た目はまるで地上のエルサレム、清潔で整備された“理想郷”
だがそれは、旧FCL社が「旧人類の保存」のため仕掛けた管理・隔離のシステム都市。

表向きは“フォルトゥナ教”による信仰統治だが、裏では思考矯正・出生管理・遺伝子監視が徹底。
住民は「善良な市民」だが、街を出た者は“信仰逸脱者”として記録抹消される。
宗教施設や公園、病院、学校…全てがまるで旧世界の再現VTRのように機能している。
AI司祭、祈り用アプリ、思考パターン解析による懺悔推薦…デジタル信仰社会でもある。

大災害の記録は“神罰”としてしか語られず、外の世界との接触はほぼ断絶
市民は“他都市がすべて魔に堕ちた”と教育され、信仰に生きることだけが幸福とされる
外部から来た者には一見「楽園」に見えるが、一定期間滞在すると精神にノイズが走る
「祈りの時間」「祈りの服装」「祈りの言葉」…街全体が“旧人類の理想行動様式”で固められている

だが古い体制ゆえ、“心の自由”を求めた若者たちはフォルトゥナを去っていく。
街の中心には巨大な“思い出の樹”があり、データ化された“家族の記憶”が管理AIに保存されている
その実は“取り残された楽園”──旧世界の夢を、歪な形で延命してしまった都市だ。

聖域に擬態した要塞-その実態

フォルトゥナの街並みは一見、白く輝く宗教都市──
 だがその美しさは、よく見ると“塗装された死体”のように不気味。
教会の柱の装飾は荘厳だが、その根元には人類軍の砲台跡が埋まっている。
 信徒すら知らぬが、この街は要塞だった記憶を地中に眠らせている

道路のタイルの隙間からは、古びた金属杭や地雷探知器の残骸が覗く。
礼拝堂の外壁には花のレリーフが刻まれているが、
目を凝らすと“放射能マーク”が意匠として組み込まれている

教区内の子どもたちは「太陽のマーク」として覚えているが、
実際は“核シェルター跡の封印”を覆い隠すためのカモフラージュに過ぎない。
中央広場の「永遠の泉」は綺麗な水を湛えているが、
そこはかつての冷却プール──核施設の中枢

“美しい街”の演出のため、AIが定期的に花を咲かせ、風を吹かせる演出をしている。
だが演出の裏では、外界に触れた者の記憶を静かに塗り替えている

住人は口々に言う──「ここは、神が私たちを選んだ街です」
しかし、その言葉の後ろに恐れの匂いが残る